精神科医は医者じゃないです[白衣を着た売人です]

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思った以上にまずい状況だったようです

Facebookの[市民の人権擁護の会 日本支部]さんからの情報です
https://www.facebook.com/CCHR.Psychbusterjp

思った以上にまずい状況でした。

従来の医療保護入院精神保健指定医1名の判定+保護者の同意で強制入院可能

改正医療保護入院当初案:精神保健指定医1名の判定で強制入院可能

改正医療保護入院修正案:精神保健指定医1名の判定+いずれかの家族の同意で強制入院可能

もちろん、当初案自体も非常に危険なのですが、修正案はもはや意味がわかりません。保護者制度を廃止するといいながら、結局入院の責任を家族に負わせるということです。なぜこのようなわけのわからない形でまとまったのでしょうか?

とある筋の話からすると、日本精神科病院協会の圧力ということでした。いわく、訴えられた場合に精神科医のみに責任を問われたら困る、いわく、医療費を回収できなくなるのは困る、ということでした。家族に責任をなすりつけ、本人から金銭を回収できない場合に家族から確実に金を回収できるようにしたいということです。

たとえば、認知症高齢者を抱える家族がいて、その中の一人が財産目当てで精神科へ強制入院させてしまうことも考えられます。他の家族が後で気づいて反対しても、すでに「いずれかの家族の同意」がとれている以上、強制入院を止めることができないということも今後あり得るでしょう。

そして、今さら厚生労働省も与党もこの案を修正するつもりはなさそうです。検討会メンバーの長時間の審議よりも、圧力団体のご意見の方が重要だという政府与党の姿勢が見え隠れします(隠れてないか)。

ちなみに、現在わかっていることは以下の通りです
・木曜日に自民党厚生労働部会で精神保健福祉法改正が議題となり、そこで了承される予定
精神保健福祉法改正案は今月16日か19日には閣議決定され、参議院に先に提出される
参議院先議の理由は、国会終盤で参議院での審議となった場合に政治上の争点になる恐れがあるため、さっさと参議院から通してしまおうというもの

この段階でできることとは、以前と同じく、声を届けることのみです。この法案がどれだけ危険なのか、どれだけ国際常識からかけ離れているのかを理解できる議員は現在のところほぼ皆無です。その状態からスタートさせていかなくてはなりません。

以下は医療保護入院改正の問題点の説明です
1.国際的な視点からすると、医療保護入院制度自体があり得ない 改正案などさらにあり得ない
国際人権規約や国連原則、拷問等禁止条約、障害者権利条約に反している。障害者権利条約はまだ日本は批准していないが、そもそもそれを批准するために国内法を見直すという動きの中、医療保護入院制度の改正がなされるはずだった。結果として改悪となっている。

2.人の自由と権利をはく奪できるという強大な権限と比較すると、精神科医の診断・判定に対する信頼性があまりにも低く、その権限に値する責任と能力を精神科医は有していない
精神科医の診断・判定の根拠となるのは、全てその精神科医の主観に過ぎない。臨床現場で同一患者への診立てが主治医によって全く異なることは珍しくなく、司法の現場でも、複数の著名な精神科医が同一被告に対して時間をかけて実施した精神鑑定の結果が全く異なるという現象も見られる。精神科医の診断・判定に関する限界やあいまいさを考慮した上での法整備ではなく、その判定能力に対する妄信によって成り立っていることこそが本質的な問題である。

3.制度上の問題点を議論する以前の話として、精神科病院への指導が徹底されず、法的に本来保障されているはずの患者の権利すら守られていない現状がある
そもそも従来の法律すらまともに運用されていないのに、どうやって権利擁護をはかるつもりなのか。精神科病院を徹底して監視し、犯罪や人権侵害を根絶する体制を強化することが重要

以上が基本的なところです。細かい点を挙げていくときりがありません。その基本を踏まえた上で、「主に精神科医一人の判定によって強制入院が決定される仕組みは危険である」「保護者制度の見直しよりも、不当な強制入院被害をなすく仕組みが重要」「精神科病院を徹底的に監視し犯罪や人権侵害を根絶する仕組みが重要」と声を上げて下さい。

以下が声を上げていく際の優先順位となります。
自民党厚生労働部会
公明党厚生労働部会
野党政調会関連
参議院厚生労働委員会

まずは自由民主党 厚生労働部会から
氏名 FAX e-mail
福岡 資麿 03-6551-0919 takamaro@takamaro.jp
永岡 桂子 03-3508-3724
石井 みどり 03-5512-2206 midori_ishii@sangiin.go.jp
高鳥 修一 03-3508-3404
橋本 岳 03-3508-3816 info@ga9.jp
松本 文明 03-3508-3239 f-matsumoto@mbf.nifty.com
松本 洋平 0424-61-6643 yohei@rb3.so-net.ne.jp
武藤 容治 03-3508-3362 info@mutou-youji.jp
石井 準一 03-6550-0506
大家 敏志 03-6551-0518 satoshi-o717@w8.dion.ne.jp
高階 恵美子 03-6551-0714
中村 博彦 03-6551-0304 info@nakamura-hirohiko.net
古川 俊治 03-6551-0718
三原 じゅん子 03-6551-0823



公明党厚生労働部会
氏名       FAX      メール
渡辺 孝男 03-6551-0521 takao_watanabe@sangiin.go.jp
古屋 範子 03-3508-3259 info@furuya-noriko.com
江田 康幸 03-3508-3339 g05388@shugiin.go.jp
高木 美智代 03-3508-3260   welcome@michiyo-t.com 
輿水 恵一 03-3508-3850 koshimizu@komei-saitamacity.com
山本 博司 03-6551-0911 info@yamamoto-hiroshi.com
長沢 広明 03-6551-0801
竹谷 とし子 03-6551-0517
ご意見のある方は、どんどん、
上記連絡先に、意見を送ってみてください。

メールだと、迷惑メール程度の扱いになってしまいますので、FAX送付が効果的です。

動ける方、動いてください!
よろしくです。

また、同時に、次のページが参考とのことです。

医療保護入院の危険性を示す記事

保護入院の闇(1) 精神疾患ないのに拉致・拘束!? : 佐藤記者の「精神医療ルネサンス」 : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=51365

保護入院の闇(2) 抵抗したら「統合失調症」 : 佐藤記者の「精神医療ルネサンス」 : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=51697

保護入院の闇(3) なぜ薬物中毒? : 佐藤記者の「精神医療ルネサンス」 : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=52053

保護入院の闇(4) 悪用防ぐ改革を : 佐藤記者の「精神医療ルネサンス」 : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=52609

ならず者医療(1) 「拉致」された女性 : 佐藤記者の「精神医療ルネサンス」 : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=70048

ならず者医療(2) 「それは拉致です」と厚労省 : 佐藤記者の「精神医療ルネサンス」 : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=71184

ならず者医療(3) ゴミ箱診断 : 佐藤記者の「精神医療ルネサンス」 : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=71536

ならず者医療(4) 「改宗」が退院の条件 : 佐藤記者の「精神医療ルネサンス」 : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=72491

ならず者医療(5) 被害者軽視と隠蔽 : 佐藤記者の「精神医療ルネサンス」 : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=73147